合同会社は有限責任

合同会社を立ち上げたとしても、必ず事業が成功するという保障はありません。
寧ろ、失敗して解散する率の方が高いと言えます。
個人事業や合名・合資会社の場合、万が一のことがあれば無限に責任を負うことになります。
しかし合同会社の場合は有限責任となっており、責任を負うのは出資した分のみです。
解散は何が何でも避けたいものですが、万が一の時もダメージが少なく済みます。

では本当に、出資した分だけ責任を取れば良いのでしょうか。
答えは「NO」です。
例えば合同会社で業務執行社員として、会社を切り盛りしていたとしましょう。
会社はスポーツ用品の販売を手がけており、顧客からも好評を得ていたとします。
しかしスポーツ用品に大きな欠陥があり、使用者は怪我を負ってしまいました。
使用者は会社に対して、10万円の慰謝料を請求しました。
この時、業務執行社員は請求された10万円を支払わなければいけません。

もしスポーツ用品に欠陥があると知っていたにも関わらず販売に踏み切ったのならば、請求された10万円だけでは済まされません。
どういう事情があったにせよ、「怪我をさせてしまった」という事実に変わりはないのです。
合同会社は有限責任ではありますが、怪我をさせてしまった責任に関しては、無限責任になります。
ただし何度も何度もテストを繰り返し、スポーツ用品に欠陥がないと証明した上で販売したなら、話は変わります。
状況にもよるので、あくまでも一例として捉えて頂ければ幸いです。

合同会社が有限責任になっているのは、確かに大きなメリットです。
しかし会社に万が一のことが起きた場合、見て見ぬ振りは許されません。
どんなに小さい会社であったとしても、社会的な責任は大きくなります。
さらには会社と利害関係のある人物・企業、合同会社に勤めている従業員にもダメージが残ります。
合同会社だから無責任に振る舞って良いのではなく、合同会社だからこそしっかりと責任を果たして下さい。